2008年02月29日

こまつ座 第八十四回公演 人間合格

井上ひさしの戯曲のみを専門に上演する制作集団こまつ座の『人間合格』を観てきました。

太宰治の生涯を写した6枚の写真から、太宰治の一生を描いた物語。
「太宰治」ってだけで、何だか堅苦しくて暗いのかと思ったら大間違い。笑いどころ満載ですっごい面白かったです。

太宰治の作品「晩年」「人間失格」「走れメロス」などが織り込まれているようなんだけど、わたしは「走れメロス」くらいしか読んだことがなく・・・。
話を知っていれば、もっと面白かったと思います。

出演者6人の舞台で、岡健さんの演じる太宰治以外は、みなさん、何役か演じてました。
さっきまで演じてた役の話を、違う役になって聞いて、褒めてみたり。
ちょっとおかしかったです。

セットチェンジのときは、上にスクリーンが出てきて、その時代を説明してくれました。
昭和初期から戦後くらいの話なんだけど、予備知識なくても、その時代を説明してくれるから話の背景がわかりよかったです。

岡健さんはステキでした。
本人がすごく褒めているだけあって、すっかり太宰でした。

まわりの人が岡健さんのことを全く知らず、開演前に「光GENJIじゃない?」とか聞こえてきたり。(笑)
隣りの人は「男闘呼組の人が心配だったけど、いいね」って言っててうれしくなったり。

本当に観てよかった。

人間合格
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